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稲田トンデモ防衛相擁護の官邸も憲法に疎い?

 ここ最近、気になることがあって第一次世界大戦後のドイツにおけるナチスの成長と破滅の過程を改めて調べてきましたが、稲田防衛大臣の都議選応援演説の中の「自衛隊。防衛相」発言は、そこだけ捉えればまさにナチス時代への回帰かと思わせるほど衝撃的なものでした。本人は、それほど深い意味はなく、いつもと同じ流れの中で口から出た言葉のように思っているようですが、いつもながらの言葉の軽さもここまでくると、何とも「トロいおばさん」としか言いようがありません。


 新憲法の基本中の基本的な意味を理解していないのではないかと疑わしくさえなるこの弁護士の資格を持つという防衛大臣による「自衛隊、防衛相、防衛大臣、自民党としてよろしく」発言、テレビで繰り返し繰り返し映しだされる映像は、記者に囲まれたながら「どうしたの? それが」と言わんばかり。何が問題視されているかいまだに理解していないような振る舞いです。
 これまで、彼女の国会での稚拙で練度の低い答弁は、野党議員に指摘されて何回も修正されてきましたが、いかに選挙の応援とはいえ「言い過ぎた」では済みません。弁護士の前に、国民であり代議士であるヒトがです。
 稲田氏は別でしょうが、かって弁護士不足の理由で全国に法科学院を大量に作った結果急増した弁護士ですが、その結果はいま話題の過払い処理のようにデータベース検索だけで何ら専門知識を要しない安易な商売に流れる弁護士が増えただけとも指摘されています。この調子で今治で獣医師を大量に養成したら、どういう結果を生むのでしょうか。そちらも気になります。

 しかし、問題なのは彼女だけではありません。これだけ世論を騒がせているにも関わらず、憲法だけでなく公務員や政府機関と選挙の関連について、この程度の理解しか持ち合わせていない人物を更迭しないで押し通そうとする官邸・自民党も、この発言の重大性を正しく認識していない可能性があります。
 そうでなくても、森友・加計問題と厄難続きの官邸にとって、都議選の投票日を目前にしてそれどころではないとの思いもありそうですが、憲法を国語か道徳科の教科書程度にしか認識していないとしたらその方がもっと深刻な問題です。
 過去にも何度も失言するたび、彼女の資質について「何の問題もない」と言ってのける官房長官の資質も十分に疑わしいが、この程度の知識や見識しか持ち合わせていない人物に重要なポストを委ねることによって、国民や同盟国の信頼を裏切っていることに気がついているのでしょうか?
 真偽のほどはわかりませんが、この春彼女と会談したマティス米国防長官も、直後に「(彼女で)大丈夫なのか?」と日本政府に苦言を呈したと伝えられています。


 分別盛りの60にもなろうといういい歳した女性が、伊達メガネとハッキリわかる「チャラ」い格好で記者を引き連れて官邸を闊歩したり、いかにも防衛大臣の特典よろしく自衛官と戦車に乗ってポーズを決めている様子には正直言って呆れを通り越して吐き気がするほどですが、緊急度が日増しに高まる北朝鮮情勢とも向き合っているこの国の防衛トップがこのありさまでは国の恥、ともかくこの大臣は早急に更迭してほしいものです。


 これはよく知られていることですが、かってナチス率いるヒットラーは、選挙で国民の過半数の支持を得ないまま連合軍の首相官邸突入直前まで首相に君臨し続けただけでなく、自らを護衛するための私兵組織だった親衛隊を、国家を守るための国防軍と同格の親衛隊特務部隊という軍事組織にまで育てあげ、しまいには警察機構もそこに組み込みユダヤ人だけでなく全国民を弾圧するために利用しました。そして、この親衛隊特務部隊は後にポーランド侵攻の前線部隊となるのです。
 しかし、当時のドイツ国民はヒットラーの政策を支持したわけでもなんでもなく、一滴の血を流すことなくオーストリヤはじめ周辺地域を併合したことによって、不自由を強いられたベルサイユ体制から脱却できると思ったからでした。類まれな才能で人心を掴んだヒットラーの演説は、スローガンの羅列で溢れ、そこには政治家としての政策やそのための施策らしいものは何もなかったのです。
 ナチ党がユダヤ人排斥政策を掲げていたことは、決して秘密でもなくよく知られていました。当時の西ヨーロッパではイギリスも含めユダヤ人嫌いはむしろ一般的な風潮でしたが、ドイツ国民とてまさか本当にナチスが大量虐殺するなんて想像もしていなかったのです。ヒットラーもユダヤ人問題の最終解決の方法について具体的な指示・命令は一つも発していないようです。マダガスカルへの移送なども実際に検討されましたが、海軍力にまさる英国とも戦争状態にあったこともあって、この案は挫折します。そして、最終的に連合軍が進駐したことによって明らかになる虐殺が始まります。これも、ヒットラーの直接的命令ではなくヒットラーの側近が、彼の意向を慮って、つまり最近のはやり言葉でいえば忖度し、秘密裏に実行した結果だとされています。
 そして、ロンドン誤爆の仕返しに燃えるチャーチルによるベルリン爆撃などを機にようやくナチスが進もうとしている方向に国民が気づいたとき既に時遅く、ヒットラーは国民を守るという気がなくなり始めていたのです。つまり、ドイツ国防軍は国民を守るためのものではなくなりました。それどころか敗戦直前にヒットラーは「ドイツが滅ぶならドイツの持てる資産はすべて破壊せよ」という「ネロ命令」を発します。表向きは敵が利用する前にと言う理由でうが、さすがにこの命令は軍需大臣アルベルト・シュペーアによって無視されましたが、「生き残った下劣なドイツ国民には何も残さない」というのがヒットラーの真のメッセージでした。

 ヒットラーによって世界中が被った悲惨な結果はともかく、政策決定のプロセスとしていまの自民・公明による政治とナチス時代のドイツとどこか似ているところがあるように思いませんか?
 いつの間にか「変わっていた」という麻生太郎氏の表現もありますが、自民党でさえあれほど長い間拘っていた集団的自衛権も政権が代わると、北朝鮮情勢を理由にあっさり憲法解釈だけで変えられました。武器輸出禁止三原則も然りです。
 実は、ヒットラーが他国を侵攻するようになるころ国会はほとんど開かれることもなく、閣議も開催されることなく最後はヒットラーの思いのまま政治の方向が決められていました。
 さすがに、今の日本では閣議も国会も形の上では機能しているようですが、そこで本当に国の進路について真摯な議論が交わされているでしょうか?
 司法・立法・行政という中学校の社会科で習った三権分立の原則は我が国で有効に機能しているでしょうか?
 衆参両院はその当初の目論見通りに機能しているでしょうか?

 残念なことですが、安倍一強のなかで、どうも実際はそうなっていないように見えます。重要な司法判断も上級裁判所に行くほど政府方針に沿ったものに落ち着くのもその証左のように思えて仕方ありません。

 私には、どう見てもアホで「ディール」好きな年寄り実業家としか見えないあのトランプを不幸にも大統領に頂くことになった米国でさえ、三権分立が機能していて、当選するとは開票まで夢にも思ってもいなかった大統領が、公約を果たすため次々に繰り出する暴走にも適切にブレーキを掛けているように見えます。
 はたして、我ら日本の議会はどうでしょう?
 なお、よく言われることですが米国議会では党議拘束がありませんが、こうした習慣も彼我の議会運営に違いを生む一因になっているように思います



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